メルクリオ・ダンキーゼ
SURREAL WINDOWS OF TUSCANY
シュールレアルなトスカーナの窓
1954年、イタリアのモリ―ゼで生まれる。
ダンキーゼはイタリア、ルネッサンス絵画の巨匠をコピーしながら 独学で絵画手法を学んだ。
高校はナポリの文科系名門校出身。当時 故郷モリーゼから出てきてナポリでは寄宿舎生活をしながら古代ギリシャ語、
ラテン語およびイタリアの古典作品を学んだ。 インテリで個性派のメルクリオの人格的基礎を築いたのもこの頃と言えよう。
1970年代、精通した古典絵画の技術とシュールレアル(超現実的)モチーフでイタリア国内外の作品展に出品し、
批評家やコレクターから評判を得る。
しかし もっと何か別のものを求めたいという内面の衝動に駆られ、ドイツのブラック・フォレスト内とフランスの
ストラスブルグに合計7年間在住。
この間、水彩の腕もみがき 透明感のある開かれた表現方法でシュール(超現実)の世界を描くことに成功する。
また、ドイツ、フランスとイタリアにおいて個展を開催、その他の作品展に多数出品。
中でも1980年に開催されたストラスブルグのアクトゥアリアス・ギャラリーにおける個展およびグループ展で
非凡な独自のテクニックと非日常性にあふれた個性で脚光を浴びるようになる。
1985年、イタリアに帰国しフィレンツェに住居を定める。
フィレンツェにある芸術学校スピネッリ校より絵画科の教授職の誘いを受けるが、自己の芸術を全うするために招きには応じなかった。
毎年イタリア各地にて個展を開催、グループ展にも数多く招かれて出品している。
現在 ダンキーゼはトスカーナの田園風景を 自分の感じるままに自由に描くことにより
現実と非現実が交錯するシュールレアリズム(超現実主義)のユニークな作品の数々を生み出している。